「eBayで悪質なバイヤーをブラックリストに登録したい」
「ブラックリストに登録すべきバイヤーの基準は?」
「ブラックリストの登録方法も知りたい!」
eBayで輸出ビジネスをしている人の中には、バイヤーから理不尽なキャンセルをされたりクレームを言われたりなどのトラブルを経験をする人は多いでしょう。「できるだけ穏便に取引を終えたい」と思うセラーに反し、悪質なバイヤーは一定数存在します。
ブラックリストの登録は悪質バイヤーからセラーを守るためにeBayが用意した取り組みです。うまく活用すれば、ビジネスの環境を整えられるでしょう。
そこで本記事では、2,500名を超える物販スクールを運営する物販ONE®代表のかずが、以下の内容について解説します。
- eBayでブラックリストに登録すべきバイヤーの基準
- 悪質なバイヤーをブラックリストに登録する方法
- ブラックリストの登録以外で、悪質バイヤーから身を守るためにできること
- 悪質バイヤーからセラーを守るeBayの取りくみ
eBayのブラックリストの使い方が理解できるようになるので、最後までお読みください!
eBayでブラックリストに登録すべきバイヤーの基準6選
eBayでブラックリストに登録すべき基準を6つ紹介します。ひとつでも当てはまったら、登録する対象だと認識しましょう。
- 理不尽なクレームを言う
- 低評価が多い
- 購入後のキャンセルをしてくる
- 代金を支払わない
- しつこく値引き要求する
- アンダーバリュー(関税を安くする違法行為)を要求する
とくに初心者のうちは、少しでも怪しいと感じるバイヤーには関わらないようにすることが賢明です。それぞれ解説します。
1. 理不尽なクレームを言う
筋の通っていないクレームを言うバイヤーや、細かすぎる要求があるバイヤーには注意しましょう。
- こと細かに質問してくる
- 追加の画像を何枚も要求してくる
細かすぎる質問や像の要求など、購入前に細かすぎる要求がある場合は購入後もトラブルになる可能性が高いでしょう。バイヤーの中には、セラーの立場が弱いことを知ったうえでebayのポリシーや機能を悪用してくる人がいます。
トラブルに発展してしまうと対応に時間と労力が取られてしまい、損しかありません。理不尽なクレームを言ってくるバイヤーと付き合うのはリスクが大きすぎるので、ブラックリストに入れることを検討してください。
2. 低評価が多い
低評価が目立つバイヤーと取引をする場合、安全を重視して取引を避けるのが賢明です。eBayでは取引後にお互いに評価をし合う仕組みになっていますが、通常の取引で低評価がつくことは頻繁にはないものです。
低評価が多いと言うことは、バイヤー側に何かしらの原因があると考えてよいでしょう。
また、作りたてのアカウントで評価数が0の場合はとくに注意してください。詐欺をすることを目的に、新しいアカウントを作っている可能性があります。
トラブルから未然に防ぐために、ブラックリストを活用しましょう。
3. 購入後のキャンセルをしてくる
購入後のキャンセルは基本的にマナー違反であるため、された場合もブラックリストに登録すべきです。やむを得ない事情がある場合を除いて、身勝手な理由でキャンセルをしてくるバイヤーとは今後取引をするメリットはありません。
バイヤーの中には、商品を返品したいがために無理な理由を付けてキャンセルしてくる人が一定数います。運悪く、そのようなバイヤーに出会ってしまうことがあれば、ブラックリストに登録して縁を切りましょう。
4. 代金を支払わない
購入後に料金を支払わないバイヤーは、言語道断でブラックリスト入りです。こちらからキャンセルリクエストをしてブロックしましょう。ケースをeBayに報告することも忘れてはいけません。
未払いの間は取引が滞るため、他のバイヤーに購入してもらう機会も失ってしまいます。当然、利益は出ないためセラーにとっては不利益でしかありません。
代金を支払わない悪質バイヤーは、すぐにブロックしましょう。
5. しつこく値引き要求する
購入前にしつこく値引きの要求をするバイヤーも、ブラックリストに登録すべき特徴と言えます。後にクレーマーになり、トラブルに発展する可能性が十分に考えられます。
リターンリクエストをしてくるか、受取拒否をしてくるようなバイヤーはもともと要求が激しかったり、こだわりの強さのようなものを見せてくる傾向があります。
少しでも「おかしいな」と思ったら、注意深く様子を見ましょう。その結果、明らかに怪しい動向を見せるようであれば、ブラックリストに入れて問題ありません。
6. アンダーバリュー(関税を安くする違法行為)を要求する
アンダーバリューを要求してくるバイヤーはすぐブラックリストに登録し、eBayに報告をしましょう。
アンダーバリューとは、関税を抑えるために請求書を実際の購入金額よりも低く記入する行為のことです。事実上の脱税であり、意思を持って犯罪を行おうとしているバイヤーである証拠です。
関われば法律が絡む大きなトラブルに発展しかねないので、ブラックリストに登録して関わらないようにしましょう。
eBayでブラックリストを活用するメリット3選
eBayでブラックリストを活用することが重要とはいっても「拒否したら購入希望者が減るのでは?」と懸念される人もいるでしょう。ブラックリストを活用するメリットは3つあります。
- 安全な取引の確保
- 信頼性の維持
- 労力の節約
一見すると乱暴な措置であるように思えるブラックリストがあることで、eBayセラーは安全に取引ができます。それぞれ見ていきましょう。
1. 安全な取引の確保
ブラックリスト機能は、自分にとって害があるバイヤーとの関係を断ち切ってくれる存在です。
危険から遠ざけてくれるので余計な不安を感じる必要がなくなり、信頼できるバイヤーとの取引に専念できるでしょう。
ブラックリストに登録したバイヤーとの関係が切れたとしても、損失にはなりません。結果的に安全なバイヤーとだけビジネスができ、売上の向上につながります。
2. 信頼性の維持
悪質なバイヤーとの関係を断ち切ればeBayでの評価が上がり、アカウントの信頼性が高まります。バイヤーから悪質なフィードバックや評価を残されると出品者の評価が下がり、他の購入者からの信頼性も低下しかねません。
アカウントの評価を保てれば優良なバイヤーからも購入してもらえる可能性が高まり、信頼性の面では好循環を生み出せます。結果的に、商品が売れやすくなり売上の向上につながるでしょう。
3. 労力の節約
労力の節約につながることも、ブラックリストを活用するメリットのひとつです。
悪質なバイヤーとの無用なトラブルに巻き込まれれば、サポート対応のための労力や返金処理にかかる時間やコストがかかってしまいます。その分、売上に直結する作業が滞ってしまうため、事業の停滞へとつながりかねません。
悪質なバイヤーを遮断すればトラブル対応といった生産性のない作業を最小限にでき、事業をスムーズに成長させられるでしょう。
eBayで悪質なバイヤーをブラックリストに登録する方法
悪質なバイヤーをブラックリストに登録する方法について、実際の操作画面を元に、順を追って説明します。
ブロック後はレポートを忘れないようにしてください。レポートをするとebayが調査を始めてくれます。なお、ブラックリストに登録したバイヤーを解除したい場合は、IDを入力した欄から該当バイヤーのIDを削除します。
eBayでブラックリスト以外で悪質バイヤーから身を守る方法
ブラックリストを活用したとしても、悪質なバイヤーと遭遇する確率はゼロにできません。そのため、ブラックリストと併用して他の方法で悪質なバイヤーとの遭遇を避けることも大切です。
ここでは、ブラックリストに登録をする以外の方法で悪質バイヤーから身を守る方法を2つ紹介します。
- 事前にフィルタリングをする
- eBayに通報する
ひとつずつ見ていきましょう。
事前にフィルタリングをする
良質なバイヤーのみから購入してもらいたいときに、フィルタリングの機能を活用できます。購入できるバイヤーの設定は「Buyer Management」ページで行いましょう。
設定できる条件は以下の4つです。
- 〇ヶ月間に未払いでキャンセルを〇回したバイヤー
- 発送を除外している地域(国)のバイヤー
- 現在落札しているか、10日以内に出品した商品を〇個購入したバイヤー
- 設定したフィードバックスコア〇を持つバイヤーに限定
しかし、あまりに強くフィルタリングをかけすぎると良質なバイヤーの見込み客の損失にもつながるのでほどほどにしておきましょう。基本的には、デフォルト設定のまま運用することをおすすめします。
eBayに通報する
eBayポリシーの違反行為をしている場合は、ブロック後にレポートを送信しましょう。
具体的に、以下のような場合には報告が必要です。
- バイヤーがリスティングに含まれていないものやサービスを要求する場合
- バイヤーが虚偽の主張をしている場合
- バイヤーがeBay Money Back Guaranteeやリターンの仕組みを濫用している場合
- バイヤーがeBay外での売買取引を持ち掛けてきたとき
- バイヤーが入札の取り消しプロセスを濫用して入札・入札の取り消しを繰り返す場合
- 購入の意思がないにもかかわらず、大量のメッセージが送られてくる
悪質バイヤーに行われた措置に関しては、セラーに影響を与える範囲で通知されるものの、アカウント停止処分に関しては報告されません。
悪質バイヤーからセラーを守るeBayの取り組み4選
eBayではブラックリストに限らず、セラーを守るために以下3つの機能を用意してくれています。
- バイヤーの要求を優先的に通す
- 返品リクエストの拒否
- 不当な低評価の取り下げ
安全に取引するために、理解しておきましょう。
1. セラーの要求を優先的に通す
eBayではバイヤー側に落ち度がない限り、基本的には以下のようにセラーの要求を通してくれます。
- セラー側ではどうにもできない事情がある場合は、返金やキャンセル対応を受け入れなくても良い
- 商品の状態によっては全額返金ではなく一部返金での対応を認めてもらえる場合がある
- バイヤーの嫌がらせや不当な要求を却下したり、低評価を削除してくれる
このように、セラーがバイヤーの言いなりにならずに済むだけの配慮は最低限されているため、安心して取引を行えます。eBayから万全のサポートを受けるためにも、eBayのポリシーに違反しないように気をつけましょう。
2. 返品リクエストの拒否
返品作業は時間とコストがかかるため、セラーにとってはできるだけ避けたい事態のはずです。そこで、バイヤーが購入した商品を正当な理由もなく返品を希望している場合、eBayはバイヤーの主張を調査します。
バイヤーの行為に誠意がないとみなした場合、返品リクエストは拒否されます。
3. 不当な低評価の取り下げ
悪質バイヤーが残したセラーに対する不当な評価については、eBayに報告すれば、バイヤーが悪質だと認められた段階で削除してくれます。
ただし、バイヤー側に落ち度がないとeBay側が判断した場合は、評価の取り下げはしてくれません。バイヤー側から正当な理由で低評価を付けられないために、誠意をもって取引を行うことが大切です。
eBayのブラックリストを活用すれば悪質バイヤーを回避できる!
eBayのブラックリスト機能は、セラーを守るために設けられた仕組みです。
何もしなければ、一方的にバイヤーの主張が通ってしまいます。商品に傷がないのに「傷がある」とクレームを言われても、高い確率で返金、および返品を受け入れなければならない場合もあるでしょう。
しかし、ブラックリストの機能があれば、ビジネスで不利になるような相手との関わりをあらかじめ断つことができます。
ブラックリスト機能を上手に活用して、eBay輸出ビジネスを安全に進めましょう。
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物販ONE講師の小野あすかです!
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