「せどりの作業を誰かに手伝ってもらいたい…。」
「自分一人でこなせる作業量じゃないよ…。」
「どうやって外注化すればいいのか、教えてほしい!」
せどりで成果を上げるには膨大な作業量をこなす必要があるため、取扱い商品数が増えてくると自分一人では追いつかないものです。規模が大きくなったときに取るべき対策のひとつが、外注化です。
しかし、他の人に作業を依頼する分だけコストがかかるため、なかなか外注化に踏み切れない人も多いでしょう。
そこで本記事では、1,000名を超える物販スクールを運営する物販ONE®代表のかずが、以下の内容について解説します。
- 外注化すべき理由
- 外注できる依頼先
- 外注化を成功させる4つのステップ
外注に踏み切るタイミングや外注先に報酬を支払いつつも利益を伸ばすためのコツも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください!
せどりを外注化すべき理由
ビジネスが軌道に乗って取扱い商品数が増えてきたら、外注化は避けられません。ここでは、せどりの作業を外注化すべき理由について解説します。
- 作業の負担が減る
- 効率が上がる
- 売り上げが増える
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 作業の負担が減る
外注化するメリットとして真っ先に挙げられるのが、作業の負担を減らせることです。せどりをビジネスとして成り立たせるには、たくさんの作業をこなさなければなりません。
工程 | 内容 |
---|---|
商品リサーチ | 利益が出そうな商品を調べて仕入れる商品をピックアップする |
商品の仕入れ | ECモールや実店舗で商品を仕入れる |
出品 | 仕入れた商品をAmazonなどのサービスに出品する |
梱包 | 商品を梱包する |
配送 | 商品を購入者のもとに届ける |
上記の作業をすべて一人でこなすのは、量が多すぎて難しいものです。取扱い商品数が少ないときは対応できても、ビジネスが軌道に乗り規模が大きくなると、ひとりで対応するのは現実的ではありません。
人に任せられる作業は積極的に外注していかないと、作業量の多さに苦しみ続けることになります。
2. 効率が上がる
せどりを外注化すると自分の時間が増え、作業効率が上がります。すべての作業を自分一人で進められる作業量は限られるので、規模を拡大するのが難しくなるはずです。
一方、作業の一部を外注化すれば仕事量が減るため、利益を上げるための工程に集中できるようになります。
実際に、出品や梱包といった作業は他の人に任せてもクオリティ面での差はかなり小さいです。他の人に任せても利益に支障がなさそうな作業を、積極的に外注していくのがおすすめです。
外注化で他の作業を任せられれば効率が上がり、今までよりも多くの商品を取り扱えるようになるでしょう。
3. 売上が増える
売上アップを期待できることも、せどりを外注化するメリットです。外注化により人手を増やせば、1人でせどりに取り組んでいたときよりも対応できる作業量が増えます。
取り扱える商品の量が増え、ひいては売上も伸びるでしょう。
もちろん、外注化すればその分の人件費はかかります。とはいえ、作業を分担して効率よく進められれば外注費を賄えるくらいの利益を上げられるでしょう。
せどりを外注できる依頼先
外注化のメリットを理解できたとしても、どのように進めればいいのかわからない人も多いでしょう。ここでは、外注の依頼先を3つ紹介します。
- クラウドソーシングサイト
- 代行会社
- 家族や知り合い
これから外注化しようとしている人は、自分にとって依頼しやすい方法からチャレンジしてみてください。
1. クラウドソーシングサイト
せどりの作業を外注化するための代表的な依頼先として、クラウドソーシングサイトが挙げられます。
クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい人と働きたい人をつなげるマッチングサービスです。大手サービスだと、クラウドワークスやランサーズなどがあります。
どちらも登録料無料で使えるので、気軽に依頼先を見つけられるでしょう。
外注費は依頼内容にもよりますが、5,000~10,000円程度で依頼しているケースが多くみられます。
もちろん、報酬額はワーカーさんと相談して決めることも可能です。報酬額については、クラウドソーシングサイト内での相場額を調べてから決定するといいでしょう。
2. 代行会社
専門的な知識やスキルがあるところへ依頼したいなら、代行業者がおすすめです。外注費は高めに設定されているものの、プロであるため今回紹介する依頼先の中で最も信頼できます。
主な代行業者を以下にピックアップしてみました。
業者によって得意とする作業内容や料金は異なるので、依頼する前に比較しておきましょう。
3. 家族や知り合い
家族や知り合いに作業を依頼するのも一つの手です。すでに信頼関係が構築できている関係であるため、気を遣う必要もなくコミュニケーションもスムーズに取れるのがメリットと言えます。
代行業者に高い外注費を支払いたくない人は、身近な人に依頼することを検討してみてください。
ただし、仕事とプライベートの線引きはしっかり引くようにしましょう。依頼する側と依頼される側の双方に甘えがあると、仕事が円滑に進まなくなり、その後の人間関係にも影響を及ぼす恐れがあります。
身近な人に依頼する場合は、PCを操作できるかといったスキル面のみならず、責任感の有無などの人間性も重視しましょう。
せどりを外注化し軌道に乗せるための4ステップ
せどりの外注化を軌道に乗せるための手順を、4つのステップに分けて解説します。
- 作業内容のマニュアルを作る
- 単価を決める
- 働いてくれる人を募集する
- 継続的に依頼する
自分一人で成果を上げている人でも、外注化で失敗したという事例は決して少なくありません。ひとつずつ見ていきましょう。
1. 作業内容のマニュアルを作る
せどりを外注化するなら、作業内容のマニュアルを準備する必要があります。マニュアルを作成すれば作業者ごとに仕事のクオリティがばらつくことを防げるだけでなく、何度も同じ内容を外注先にレクチャーする手間が省けます。
マニュアルを作成する際に押さえるべきポイントは、以下のとおりです。
ポイント | 内容 |
---|---|
初心者が理解できる表現にする | 専門的な用語をできる限り省き、せどりのことを知らない人でも作業内容がわかるようにする |
見た目の分かりやすさを重視する | PCでの操作画面などは、できる限りスクショをとり、どのように操作すればいいのかを視覚的に表現する |
数字を使う | あいまいな表現を避け、数字を使えば指示内容が具体的になり、作業者の解釈の仕方による差異を減らせる |
改良を繰り返す | 作業者にうまく意図が伝えられていない部分は、都度表現の仕方を変え、誰が読んでも同じ作業内容になるようマニュアルを調整する |
上記のポイントを意識してマニュアルを作れば、作業内容を教える手間が省けるので、せどりビジネスを円滑に進められるようになるでしょう。
2. 単価を決める
外注単価は、同じくせどりの外注を依頼している人の募集内容を参考にするのがおすすめです。例えば、商品のリサーチリストを作成する仕事なら、以下のような条件で出されていることがあります。
1件あたり20円
例)1ヵ月で300件対応して頂いたら6,000円
インターネットで検索すれば、作業内容に対する大まかな相場を調べられるでしょう。なお、単価は外注費を支払ったとしても利益が残る範囲で決めるのが鉄則です。
外注費が利益を圧迫していたら元も子もないため、月の売上のうちいくらまで外注費に回せるのかを明確にしておきましょう。
3. 働いてくれる人を募集する
外注単価が決まったら、働いてくれる人を募集します。
クラウドソーシングサイトで募集する場合は、サイト内に掲載する募集文を作成します。募集文に載せるべき項目は、以下のとおりです。
項目 | 概要 |
---|---|
作業内容 | どのような仕事なのか 例:商品リサーチリストの作成、出品登録、など |
報酬 | 作業に対してどれくらいの報酬なのか 例:1件30円、1時間1,000円、など |
納期 | どれくらいのスピードで仕事を進めてほしいか 例:1ヵ月300件、1週間50件、など |
応募条件 | 最低限必要なスキル 例:Excelやスプレッドシートを使える、など |
作業環境 | 仕事を進める上で必要な環境 例:PC(スマホ不可)、ネット回線が必要、など |
上記のポイントをできる限り詳細に伝えておけば、求めている人材を集めやすくなるでしょう。
また、知り合いに依頼する場合に多いのが、報酬額を曖昧にしてしまうことです。後々トラブルに発展しかねないので、仕事をお願いする前に明確な報酬額を提示し、納得してもらったうえで作業に取りかかってもらいましょう。
4. 継続的に依頼する
一度依頼した人とは、継続的な関係を構築することが大切です。同じ人に依頼し続ければ、依頼している人の仕事効率が上がるため、結果として費用対効果が高くなります。
一方、人の入れ替わりが激しいと一から教育しなおしたり、信頼できる人かを見極めたりする手間が生じるため、効率が落ちる恐れがあります。
長く働き続けてもらうためには、最初から完璧な作業を求めないことが大切です。作業の質や量が求めているレベルに達していなくても、何度も依頼するうちに改善する可能性はあります。
また、仕事内容が満足いくものならインセンティブを付けることも、作業を依頼している人に長く働いてもらうためのコツです。感謝の気持ちを報酬で表せば相手のモチベーションアップにつながり、献身的に作業してもらいやすくなります。
作業者が長く働き続けられる環境を構築することが、せどりビジネスの安定的な成長につながると言っても過言ではありません。
せどりを外注化によって成果を高めるためのコツ
せどりを外注化したからといって、必ずしも売上や利益が上がるとは限りません。ここでは、外注化によって成果を高めるためのポイントを2つ紹介します。
- 外注化するタイミングを見極める
- トライアル期間を設ける
一つずつ解説します。
1. 外注化するタイミングを見極める
安定した利益を上げていないのに作業を外注化すると一気に赤字が拡大する恐れがあるので、外注化するタイミングは慎重に見極めましょう。
外注化に踏み切るタイミングの目安として、1ヵ月の利益が10万円に到達したときが挙げられます。10万円の利益をコンスタントに上げていれば、1ヵ月に3万円の外注費を使ったとしても7万円の利益を残せるでしょう。
利益を残せる状況で作業の一部を外注すれば、今以上に成果を上げられる可能性があります。
2. トライアル期間を設ける
新たに作業を依頼する場合は、2週間から1ヵ月のトライアル期間を設けると、トラブルを未然に防ぎやすくなるでしょう。とくに、クラウドソーシングサイトで作業者を探す場合、相手がどのような人かを見極めるのが難しくなります。
トライアル期間を設けることで「この人はあまり信用できないな…」「まったく仕事を進めてくれない…」といった、問題のある作業者を見極められます。
継続依頼を避けるべき依頼先の特徴は、以下のとおりです。
- ミスを指摘すると反抗的な態度をとる人
- 同じミスが繰り返す人
- 質問の内容が抽象的な人(例:「どうしたらいいですか?」という質問)
トライアル期間中は報酬額を6~7割ほどに設定しておくと、依頼先選びに失敗したとしても、資金的なダメージも小さく抑えられます。
せどりを外注化するときの注意点
せどりを外注化する際は、以下の2点に注意してください。
- 自分が完璧に理解している作業だけを依頼する
- 外注者を管理する工数をかけすぎないようにする
ひとつずつ解説します。
1. 自分が完璧に理解している作業だけを依頼する
外注者に依頼する作業は、自分が完璧に理解している内容だけにしましょう。自分で完璧にこなせない作業や要点を理解しきれていない工程を外注者に依頼すると、仕事の質が低い状態で進められる恐れがあります。
自分が完璧に理解できている作業でないと、マニュアルを作ることも難しいものです。理解度が足りていない作業を外注化すると思わぬところでトラブルが発生したり、利益が伸び悩んだりすることにつながりかねません。
言語化が難しい作業や工程は外注化せず、理解するまで自分の手を動かして学ぶ姿勢が大切です。
2. 外注者を管理する作業は最小限に留める
外注化すると、作業を依頼している人とのコミュニケーションや納期の管理などの手間が増えます。時間を作るために外注化したのにもかかわらず、作業を依頼している人を管理する仕事が増えてしまうのでは本末転倒です。
管理にかかる工数を最小限に留めるためのポイントは、作業を依頼している人を少人数に絞ることです。
長期的に働いてもらえれば、徐々に仕事内容に慣れていくので、一人当たりがこなせる仕事量は増えていきます。すると、大人数に依頼しなくても依頼や発注などの作業は最小限に抑えられるでしょう。
せどりを外注化して効率よく売上を高めよう
作業の一部を外注化することは、せどりビジネスを大きく成長させるために欠かせない要素です。外注化すると、ひとりでビジネスを回していたときにはなかった問題や改善すべきポイントが出てくるでしょう。
外注に報酬を支払いつつ売上を着実に伸ばし、利益を増やすことは一筋縄ではいきません。せどりで成功している人からやり方を学ぶ必要があるでしょう。
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