「海外で買ったものを日本で売るのは違法?」
「違法にならないために必要な対策はある?」
「必要な手続きがあるなら教えてほしい!」
海外から商品を輸入するビジネスを行う際に、違法にならないか心配になる人は多いのではないでしょうか。
海外で購入した物を日本で販売することは、違法ではありません。ただし、正しい手順を踏まなかったり申告を誤ったりすると違法になる場合があるため、注意が必要です。
本記事では、1,500名を超える物販スクールを運営する物販ONE®代表のかずが、以下の内容について解説します。
- 海外で買ったものを日本で売って違法になるケース
- 海外輸入品を日本で売るメリット
- 海外輸入をする際におすすめの仕入れサイト
合法で販売するための手順も紹介しているので、海外輸入をする物販を始めたい方はぜひ参考にしてみてください。
なお、物販ONE®代表のかずが物販にチャレンジしている人に向けて、有益な情報をLINEで配信しています。興味のある人は、ぜひご登録ください!
海外で買ったものを日本で売る場合に違法となるケース5選
海外で買った物を日本で売る場合に違法となるケースは、以下の5つです。
- 輸入禁止の物を扱う
- 虚偽の申告をする
- 商品代金を故意に安くする
- 規制されている物を無免許で販売する
- 偽物を販売する
順番に解説します。
1. 輸入禁止の物を扱う
海外から日本に輸入する際は、関税法により一部物品の輸入が禁止されています。主な輸入禁止物品は、以下のとおり。
- 違法薬物
- 知的財産権(特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権など)を侵害する物品
- 不正競争防止法に抵触する物品
- 手続きを受けていない動物や肉製品
- 土が付着している植物
動物や肉製品は輸入自体は認められているものの、仕入れるためには手続きが必要です。
輸入が明確に禁止されている物品を扱うことがないように、輸入禁止物品はしっかり押さえておきましょう。
2. 虚偽の申告をする
海外からの輸入時に関税を免れるために、商品の内容や輸入目的を偽って申告する場合も違法になります。
輸入の方法には、個人使用目的の「個人輸入」と販売目的の「小口輸入(商業輸入)」の2つがあります。それぞれ関税の計算方法が異なるため、適切に申告しなければなりません。
虚偽申告で違法になるのは、販売目的での輸入にも関わらず個人使用目的での輸入と申告するケースです。個人使用目的と申告しても、たくさんの商品を高頻度で輸入するケースでは、税関で指摘を受ける可能性があります。
3. 商品代金を故意に安くする
輸入した商品代金を故意に安く申告する場合も違法になります。
輸入の際にかかる関税は、商品の価格に応じて決まります。商品代金を故意に安く設定すると関税を抑えられるため、意図的に安く出品する人は少なくありません。
しかし、商品価格を実際よりも安く設定する行為は「アンダーバリュー」と呼ばれ、違法行為に該当します。
税関で不正な申請が発覚すると重加算税などのペナルティが科されるため、適切な金額を申告しましょう。
4. 規制されている物を無免許で販売する
海外で購入した物を日本で売る場合、酒類や食品などの一定の規制がある商品を無免許で販売すると違法となります。
例えば、酒類を販売するためには酒税法により「酒類販売業免許」が必要ですが、取得せずに販売すると同法違反とみなされます。
- 酒類
- 医薬品類
- 食品類
- 化粧品類 など
規制のある商品を販売する場合、所定の許可を取得してから販売しなければなりません。
5. 偽物を販売する
ブランド品の模造品や偽物の販売も違法です。偽物の販売は不正競争防止法や商標法違反に該当するほか、場合によっては刑事罰の対象となります。
偽物が出回る可能性のある物の例は、以下のとおり。
- 偽ブランド品(バッグ、時計、アクセサリーなど)
- 海賊版の書籍や映像ソフト
- 模造品
知的財産権を侵害する偽物の販売は違法行為とされており、没収や罰金刑、懲役刑が科される可能性があります。偽物の販売は法律違反となるため、誤って仕入れないように注意しましょう。
海外で買ったものを日本で合法に売るための方法3選
海外で買った物を日本で合法的に売る方法は、以下の3つです。
- 違法な商品ではないかリサーチして仕入れる
- 現地のメーカーから直接仕入れる
- 輸入代行業者を利用する
知らない間に違法な仕入れをしていた、ということがないようにひとつずつ見ていきましょう。
1. 違法な商品ではないかリサーチして仕入れる
海外から商品を仕入れて日本で販売する際に最も重要なことは、日本の法令に違反していないかを確認することです。違法な商品を輸入・販売すると、関税法違反や商標権侵害などの罪に問われる可能性があります。
具体的に注意するべき点は、以下のとおり。
- 正規品であるか
- 個人輸入が認められているか
海外の模造品や偽物の輸入は著作権や商標権の侵害となるため、正規品であることを確認しましょう。医薬品や化粧品、食品などは厳しい規制があり、個人輸入が認められていない場合があります。
仕入れ前に商品の合法性を徹底的に調べておき、日本国内の法律だけでなく輸出国の法令もチェックすることが重要です。
2. 現地のメーカーから直接仕入れる
海外の商品を日本で販売する際は、現地のメーカーから直接仕入れる方法も取り入れてみてください。現地のメーカーから直接仕入れるメリットは、以下のとおりです。
- 仲介業者に支払う手数料がかからず、安く仕入れられる
- 製品の品質や供給体制を直接確認できる
- 偽物を輸入するリスクを低くできる
- 大量発注が可能で、少数の仕入れよりも効率よく利益を出せる
- メーカーとの直接取引で信頼関係が構築できる
現地メーカーから仕入れるメリットは、手数料が減らせたり安定して仕入れられたりすることです。
ただし、在庫リスクや言語の違いによるトラブルが生じる可能性がある点は考慮しておきましょう。参入難易度が高いため、中級~上級者向けの方法と言えます。
3. 輸入代行業者を利用する
海外から商品を仕入れる方法で最もおすすめなのは、輸入代行業者の利用です。輸入代行業者は、通関手続きや輸送手配などの輸入業務を一括して代行してくれるサービスを提供しています。
輸入代行業者を利用するメリットは、以下のとおりです。
- 通関手続きなどの輸入ノウハウが不要で、手間が省ける
- 個人でも簡単に海外商品を仕入れられる
- 輸送中の事故や紛失のリスクを低くできる
- 言語の壁がなく、スムーズな手続きが期待できる
輸入代行業者を利用するメリットは、初期投資が少なく済むことです。eBayやアリババのようなサービスを利用すれば、個人でも簡単に輸入販売ができます。
海外から買ったものを日本で売るメリット3選
海外で買った物を日本で売るメリットは、以下の3つです。
- 利益率が高い
- 日本では購入できない商品を販売できる
- ライバルとの差別化ができる
順番に解説します。
1. 利益率が高い
海外から輸入して日本で販売する最大のメリットは、高い利益が出ることです。生産コストが安価な国から商品を仕入れることで、日本の小売価格との差額が大きくなり、高い利益率を確保できます。
例えば、中国や東南アジア諸国では人件費が安く、製造原価が抑えられるため、同等の品質の商品でも国内生産品より安価に仕入れられます。大量一括仕入れをすればさらに単価を下げられる可能性がある点も、押さえておきたいところです。
海外からの輸入は国内仕入れに比べて原価を大幅に抑えられるため、高い利益率を実現できるでしょう。
2. 日本では購入できない商品を販売できる
海外から輸入することで、日本国内では入手困難または購入できない商品を販売できることも、メリットのひとつです。日本では販売されていない海外ブランドの商品や生産されていないカテゴリーの商品を輸入できれば、国内では希少価値のある商品となります。
実際に、欧米の人気ブランドの最新アイテムは、日本での販売は遅めの傾向にあります。 欧米の人気ブランドのアイテムを先行して輸入販売すれば、ファッション通のユーザーの需要を取り込めます。
日本国内で購入できない商品であれば価格を上げて販売したとしても需要があるため、高利益も期待できるでしょう。
3. 商品の希少性からライバルとの差別化ができる
海外から輸入した商品は国内で入手が困難なため希少性が高く、ライバルとの差別化が図れる可能性があります。
同じ商品を国内のライバルも販売している場合、価格競争に巻き込まれてしまいます。しかし、輸入商品であれば競合が一気に少なくなるため、独自の付加価値を生み出すことが可能です。
とくに、海外の人気ブランドや一般的でない商品カテゴリーを輸入すれば、その希少性から国内需要を独占できる可能性があります。輸入商品の希少性から、ライバルとの差別化が可能になるのが大きなメリットです。
海外で買ったものを日本で売るのにおすすめの仕入れサイト3選
海外で買った物を日本で売るにあたって、どこで仕入れればいいのかわからない人も多いでしょう。おすすめの仕入れサイトを3つ、紹介します。
- eBay
- AliExpress(アリエクスプレス)
- 海外Amazon
それぞれ特徴があるので、仕入れ先を選ぶ際の参考にしてみてください。
1. eBay
eBayは世界最大級のオンラインオークションサイトであり、個人輸入におすすめのサイトのひとつです。eBayには世界中の個人や企業が出品しており、さまざまな商品を購入できます。
eBayの利点は検索機能が優れており、購入したい商品を簡単に見つけられることです。入札形式のオークションと即決価格での購入が可能なため、好みに合わせて購入方法を選べることも特徴のひとつです。
輸入にかかる手続きを代行してくれるため、eBayは初めて個人輸入を行う人に最適なサイトと言えます。
2. AliExpress(アリエクスプレス)
AliExpress(アリエクスプレス)は中国の大手ECサイトであるAlibaba傘下の個人向け通販サイトで、個人輸入におすすめです。中国の工場や卸売業者から直接購入できるため、低価格で仕入れられます。
とくに小物や日用品、ガジェット類は非常にリーズナブルな価格で手に入れられます。
AliExpress(アリエクスプレス)のメリットは商品の種類が豊富で、低単価の商品が大量に取り揃えられていることです。商品ページに製品の詳細な説明や写真がたくさん掲載されているため、事前に商品を確認できます。
一方で、品質や到着日にばらつきがあるため、考慮したうえで利用することが大切です。出品者により対応が異なるので、評価が高い出品者から購入するようにしましょう。
3. 海外Amazon
海外のAmazonサイトからも個人輸入ができ、日本で販売するための仕入れにおすすめです。 アメリカやイギリスなど、日本以外の国のAmazonサイトから商品を購入できます。
海外Amazonの魅力は、Amazon基準の品質管理がされていることと、迅速な配送をしてもらえることです。とくにアメリカAmazonは品揃えが豊富で、日本で手に入らない商品も多数購入できます。
ただし、海外向けサイトのため、言語の問題から商品説明を理解するのが難しいと感じる場面もあるでしょう。翻訳ツールを活用すれば対処できるものの、英語が理解できる人におすすめの仕入れ先と言えます。
海外で買ったものを日本で売るときはポイントを押さえれば違法にならない
海外で買ったものを日本で売るのは違法ではありません。しかし、輸入が規制されていたり免許や許可が必要だったりする商品を扱うと、違法とみなされる場合がある点には注意が必要です。
適切な方法で海外から仕入れられれば、国内の競合と差別化を図れるようになり、安定した売上が期待できます。需要が高そうな商品を輸入するために、自分の資金状況に合った方法で始めてみましょう。
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