物販ONE® 
「eBayで売れる商品ってどうやって見つければいいの？」
「競合の価格設定はどうなっているんだろう？」
「自分の商品の適正価格がわからない…」
eBayでの販売を成功させるには、市場動向を把握することは欠かせません。そこで強い味方になるのが、eBay公式のリサーチツールである「Product Research」という機能です。以前までは「Terapeak」と呼ばれていたツールですが、活用すればeBayでの過去の販売データをかんたんに調べられます。
本記事では、2,500名を超える物販スクールを運営する物販ONE🄬代表のかずが、Product Researchの基本から活用法までを詳しく解説します。
- Product Researchでできること
- Product Researchの使い方
- Product Researchをうまく活用するコツ
Product Researchを使いこなせば、eBayビジネスにおいてより利益を出しやすくなるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
Product Research（旧Terapeak）とは｜概要を解説
まず、Product Researchについて概要を解説します。なお、以前は「Terapeak（テラピーク）」と呼ばれていたことを押えておきましょう。
Product Research（旧Terapeak）はeBay公式のリサーチツール
Product Researchは、eBayで商品を売りたい人にとって強力な味方となるリサーチツールです。このツールを使えば、eBayでの過去の販売データを調べられます。
たとえば、ある商品が「去年のクリスマスの時期にどれくらい売れたのか」「どんな価格で取引されていたのか」などがわかります。
Product Researchは2017年にeBayに買収され、現在はeBayの「Seller Hub」という機能の一部となりました。つまり、eBayが公式に提供しているツールなので、信頼性が高いのが特徴です。
また、最大で過去3年分のデータを確認できるのも、出品者にとっては大きなメリットとなります。
Product Researchを使えば、季節ごとの売れ行きの変化や長期的な価格トレンドを把握できるでしょう。
できること
Product Researchを使えば、eBayでの販売戦略を立てるのに役立つさまざまな情報が手に入ります。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 販売実績の分析 | ある商品が過去にいくつ売れたか、平均でいくらで売れたかがわかる |
| 市場動向の把握 | 今、どのような商品が人気なのか、季節によって需要が変わる商品は何かがわかる |
| 競合分析 | 同じような商品を売っている他の出品者の戦略を分析できる |
このような情報をうまく活用できれば、初心者でも効果的に販売戦略を立てられるでしょう。
料金
Product Researchの基本的な機能は、eBayのユーザーなら誰でも無料で使えます。キーワードで商品を検索して基本的な商品情報を取得するなどの機能は、有料プランと大きく変わりません。
ただし、eBayのストアプランをベーシック以上で契約している人であれば、Sourcing Insightsを含めたすべての機能を利用できます。Sourcing Insightsでは、商品カテゴリー内の販売数や出品数の増減などを調べられる機能です。
ちなみに、eBayのストアプランの料金は、以下のとおりです。
| プラン（年間契約） | 月額料金 |
|---|---|
| ストアなし | 0 |
| スターターストア | $4.95～ |
| ベーシックストア | $21.95～ |
| プレミアムストア | $59.95～ |
| アンカーストア | $299.95～ |
| エンタープライズストア | $2,999.95～ |
とはいえ、ベーシック未満のストア契約の人でもProduct Researchを使用する分には支障はないため、初心者の人は無料の基本機能から始めるとよいでしょう。eBayでの販売が軌道に乗ってきたタイミングで、自分の販売規模に合ったプランにアップグレードする形でも遅くはありません。
Product Researchの使い方を5ステップで解説
Product Research（旧Terapeak）の使い方を5つのステップで解説します。
- Product Researchにアクセスする
- 基本的な項目を設定する
- 日本人セラーに絞り込む
- 人気商品を見つける
- 販売データを確認する
ひとつずつ見ていきましょう。
1. Product Researchにアクセスする
Product Researchを使い始めるには、eBayのSeller Hubにログインする必要があります。
まず、eBayのログイン画面でメールアドレスとパスワードを入力してアカウントにログインしましょう。ログイン後「My eBay」をクリックします。
「Research」メニューから「Product research」を選択しましょう。
すると、Product Research機能が使える画面へ遷移します。
eBayアカウントを持っていれば誰でも気軽に使えるのが、Product Researchの魅力です。
2. 基本的な項目を設定する
Product Researchを開いたら、検索欄に調べたい商品のキーワードを入力します。たとえば「Nintendo Switch」と入力して「Research」をクリックすると、その商品に関する情報が表示されます。
次に、データを見たい期間を設定しましょう。最短では7日間、最長では3年間まで選べます。
さらに詳しく調べたい場合は、商品の状態や販売形式・価格帯などのフィルター機能を利用しましょう。
新品か中古か、固定価格かオークションか、どの価格帯の商品かなどを指定できます。このような設定を組み合わせることで、自分が知りたい情報に絞り込めます。
3. 日本人セラーに絞り込む
日本からeBayで販売している人にとって、日本人セラーの情報は参考にすべきです。日本人セラーの情報だけを参照するには「More filters」というオプションを使って、セラーの場所を日本に限定します。
操作方法としては「More filters」をクリックし「Japan」にチェックを入れ「Apply」をクリックします。
ただし、この設定は検索するたびにリセットされてしまうので注意が必要です。毎回日本人セラーに絞りたい場合は「Lock selected filters」をオンにしておきましょう。
以上の操作で、日本から出品されている商品に焦点を当てたリサーチが可能になります。日本人セラーの動向を知ることで、どれくらいの価格設定が適切かなどのヒントを得られるでしょう。
4. 人気商品を見つける
Product Researchを使えば、売れ筋商品を効率よく見つけられます。「Total Sold」（総販売数）でソートすると、最も売れている商品がわかります。
1ヵ月でよく売れている商品を確認すれば、直近で需要がある商品を把握できるでしょう。
また「Show sales trends」（販売トレンドを表示）機能を使うと、商品の価格推移や売れ行きの変化がグラフで確認できます。
このグラフを見れば、特定の商品における販売価格が右肩上がりなのか、下降傾向なのかが一目でわかるでしょう。季節商品の場合、販売数の推移を見ることで、いつ頃から売れ始めるのかについての見当がつきます。
このような機能を活用して、商品のトレンドや仕入れるタイミングを見極めましょう。
5. 販売データを確認する
商品の詳細画面で「Sold」（販売済み）をクリックすると、過去の販売データが見られます。ここでは6つの情報が得られるので、以下の点に注目して分析しましょう。
| ① | 平均販売価格 | 特定の商品やカテゴリーの平均的な販売価格がわかるので、適切な価格帯を把握できる |
| ② | 販売価格の幅 | 商品が実際に販売された最低価格から最高価格までの範囲を表し、価格設定の柔軟性を把握できる |
| ③ | 平均送料 | 出品者が設定している送料の平均値を示し、競争力のある送料設定の指標となる |
| ④ | 送料無料の割合 | 全出品数に対する送料無料設定の商品の割合を表し、送料設定の傾向を把握できる |
| ⑤ | 類似商品が売れた割合 | 検索した商品と類似の商品がどの程度売れているかを示し、需要の広がりを理解できる |
| ⑥ | 販売者の総数 | 検索した商品を扱っている出品者の総数を表し、競合状況を把握するのに役立つ |
このような情報を総合的に分析することで、その商品をいくらで出品すべきか、いつ頃出品すべきかなどの戦略が立てやすくなります。このような機能を駆使して、Product Researchの情報をうまく活用すれば、初心者でも効果的に販売計画を立てられるでしょう。
Product Researchをうまく活用するコツ3つ
Product Research（旧Terapeak）をうまく活用するコツを3つ紹介します。
- フィルター機能を活用する
- 季節性を考慮して検索する
- 競合を分析する
ひとつずつ解説します。
1. フィルター機能を活用する
Product Researchのフィルター機能は、欲しい情報を素早く見つけるための強力なツールです。新品の商品だけを見たい場合は「Condition filter」で「New」を選択します。
「Format filter」を使えば、固定価格かオークション形式かを選べます。
また、価格帯を絞りたければ「Price range」で希望の範囲を設定しましょう。
いずれのフィルターを利用する際も「Apply」をクリックすることを忘れないことが大切です。フィルター機能を使いこなせば、知りたい情報を厳選して効率よくリサーチができます。
2. 季節性を考慮して検索する
Product Researchでは、過去3年分のデータを把握できます。この機能を使って、商品の季節性を把握することが重要です。たとえば、冬物コートなら9月頃から需要が高まり、1月頃にピークを迎えていることがグラフから読み取れます。
このような季節性の情報を活用すれば、仕入れや出品のタイミングを最適化できます。季節性を理解することで、在庫管理や価格設定も効率的に行えるでしょう。
3. 競合を分析する
Product Researchを使えば、成功しているセラーの戦略を学べます。まず、自分が売りたい商品カテゴリーで売上が高いセラーを見つけます。次に、そのセラーがどのような商品を扱っているのか、価格はいくらに設定をしているのかを観察しましょう。
たとえば、アニメグッズを売りたい場合、ライバルがどのようなキャラクターの商品を多く扱っているかを見ます。価格設定については、固定価格とオークション形式のどちらを多く使っているかなどをチェックしましょう。
競合分析を定期的に行うことで、市場の変化にも素早く対応できるようになります。
ただし、単にマネるだけでなく自分なりのアイデアを加えることも大切です。
Product Researchに関するよくある質問
最後に、Product Researchにまつわるよくある質問とその回答を紹介します。
- Product Researchはどこにある？
- Terapeakのスマホアプリはないの？
- テラピークソーシングインサイトって何？
ぜひ参考にしてみてください、
1. Product Researchはどこにある？
Seller Hubの「Research」メニューに「Product research」があります。
なお、以前までは「Terapeak」と呼ばれていましたが、現在は「Product Research」という名称に変更されています。「Terapeak」という名称は、現在は使われていない点だけ注意しましょう。
2. Product Researchのスマホアプリはないの？
Product Research機能は、eBayの公式アプリでもほぼ同様の機能を利用できます。まず、アプリ内の「製品調査」から、商品のリサーチ画面に遷移しましょう。
たとえば、検索欄に「Apple」と入力して検索すると、平均販売価格や売れた商品価格帯などの情報をリサーチできます。
本機能を使えば、スマホからでも詳細な商品リサーチが実現します。eBayせどりに本格的に取り組む人は、スマホアプリも積極的に活用しましょう。
3. ソーシングインサイトって何？
ソーシングインサイト（Sourcing Insights）はeBayが提供する市場分析ツールで、特定のカテゴリーやキーワードに関する需要と供給の動向を詳細に分析できます。確認できる情報の例は、以下のとおりです。
- 検索ボリューム
- アクティブな出品数
- 検索対出品の比率 など
このような指標を活用すれば、競争率が低い商品カテゴリーを特定したり、季節的な需要変動を予測したりできます。
なお、ソーシングインサイトは、eBayのベーシックストア以上でないと利用できない点だけ押えておきましょう。
Product Researchを活用してeBay輸出で効率よく利益を上げよう！
Product Researchを使えば適切な価格設定や販売タイミングの判断がしやすくなるため、eBay輸出を成功に導く強力な味方となるでしょう。日々の販売データをチェックし、定期的に市場動向を分析すれば、着実に利益を高められます。
せどりにおいて過去のデータには販売のヒントが数多く隠されています。eBay輸出の場合、Product Researchを活用することでヒントを見つけ出せる可能性があるため、効率よく利益を上げるためにぜひ使ってみましょう！
なお、生徒数2,500名を誇る物販ONE🄬代表のかずは、せどりに取り組んでいる人に向けてお役立ち情報をまとめたPDFをプレゼントしています。成果を上げるために、ぜひお受け取りください！
