「輸出ビジネスは儲からないって本当?」
「敬遠される理由はなんだろう…?」
「輸出ビジネスで成果を出す秘訣が知りたい!」
輸出ビジネスに興味があるものの調べていると「儲からない」「大変」などのマイナス意見を目にして、不安になっている人は多いでしょう。
たしかに、輸出ビジネスは参入障壁が高く手数料システムも複雑です。しかし、コツを理解すれば利益を出せるようになります。
本記事では、2,500名を超える物販スクールを運営する物販ONE®代表のかずが、以下の内容について解説します。
- 輸出ビジネスが儲からないと言われる理由
- 輸出ビジネスで儲けるコツ
- おすすめ商品例とおすすめ販売先
輸出ビジネスで利益を出せるように要点を押さえて解説しているので、ぜひ最後までお読みください!
輸出ビジネスが儲からないと言われる理由3選
輸出ビジネスが儲からないと言われる理由は、主に以下の3つです。
- 為替変動リスクがある
- 手数料・配送料・税金などのコストがかかる
- キャッシュフローが悪い
ひとつずつ解説します。
1.為替変動リスクがある
輸出ビジネスは、為替レートの変動によって利益や損失が生じます。為替リスクを考慮しておかないと、予想外の利益の減少に慌ててしまうことになります。
為替レートの変動により利益が減少する例として、輸出契約を結んでから実際に支払いを受け取るまでの間に円高に動く場合です。
100ドルの商品を販売した場合
契約時の為替レート⇒1ドル150円(約15,000円)
支払い時の為替レート⇒1ドル130円(約13,000円)
実際に得られるのは13,000円なので、契約時点よりも2,000円(=13,000-15,000円)ほど利益が減少
為替は政治や経済などさまざまな要因で変動するため、自分では何もできません。儲けが出るつもりで仕入れても為替の変動でマイナスになってしまう場合があることは、理解しておきましょう。
2.手数料・配送料・税金などのコストがかかる
輸出ビジネスでは、国内せどりと比べてさまざまな面でコストがかかります。
梱包費用 | 丈夫な段ボール、緩衝材、パッキングテープなどを使う |
輸送費 | ・輸送方法や輸送業者によって費用が変わる ・輸送先の国、サイズ・重量によって費用が変わる ・追跡、保険、サイン確認などの追加サービスを利用すると、送料がさらに増加する |
保険料 | ・商品が輸送中に紛失、盗難、損傷した場合のリスクを軽減するための保険に入らなければならない ・価値が高いほど、保険料も高い |
関税・消費税 | 海外から仕入れる際は関税・消費税がかかる(国内商品を輸出する際は関税・消費税はかからない) |
配送料は船便にすればコストは抑えられるものの、到着までに時間を要したり商品が行方不明になったりする可能性があるため、おすすめしません。重量物の場合はとくに輸送費が多額になるので、利益を圧迫しないように、少しでも安くて安心できる運送会社から選びましょう。
追跡番号が発行でき、保証が付けられる運送方法がおすすめです。
また、輸出先国の関税や輸入税が高いと商品の競争力が低下し、利益が減少することもあるので下調べをしておきましょう。
3.キャッシュフローが悪い
輸出ビジネスは国内せどりに比べると、キャッシュフローが悪くなりやすくなります。理由は、以下のとおりです。
- 送料が高い
- 配送に時間がかかる
- 荷物に負荷がかかり返品や破損の場合がある
- 入金までに時間がかかる
送料が高く、国内発送の場合の何倍もかかるケースもあります。また、輸送にも時間がかかるため、商品が売れてから売上金を手に入れるのが数ヶ月後ということもありえる話です。
また、長旅で商品が荒く扱われることもあり、返品になればさらにやり取りが長引きます。
船便 | 空輸よりは安い | 到着に2週間〜1ヶ月かかる |
空輸 | 船便よりも高い | 到着に3日〜1週間かかる |
輸出ビジネスはお金の循環が悪いうえに、予想外に時間がかかれば資金繰りが困難になりかねないことが懸念されています。
輸出ビジネスで儲けるコツ5選
輸出ビジネスは国内せどりと違って為替レートに左右されたり、コストがかかったりすることから、利益を出すのが難しいと感じる人もいるでしょう。しかし、輸出ビジネスはコツをしっかり押さえれば、利益を出せるようになります。
押さえるべきコツは、以下の5つです。
- 海外の需要をリサーチする
- 資金を準備する
- 利益計算を正確に出してから仕入れる
- 稼げるようになるまで継続する
- 日本文化と外国文化の違いを理解する
それぞれ解説します。
1.海外の需要をリサーチする
まずは海外でどのような商品が需要が高いのか、リサーチをしましょう。
- 国内や他では手に入らない商品
- 品質のいい日本製品
- できるだけ安くて品質のいいもの
海外の需要は海外版Amazon、Lazada、ニュース記事などでリサーチができます。
ただし、どんなに人気がある商品でも出品数の多すぎると過当競争になり、儲からない場合があります。価格競争になれば値下げして利益が出なくなってしまうので、仕入れはおすすめできません。
「多少送料が高くても、その商品が欲しい」と思っているバイヤーの需要に応えられる商品を厳選して仕入れることが大切です。
2.資金を準備する
輸出ビジネスを始める際は、ある程度の資金を準備しておきましょう。外貨決済は入金にタイムラグが発生するため、始めた当初はとくに入金の予想が立たないことが多いためです。
手元に資金がないと一時的な入金の遅れなどで赤字になった場合、ビジネスを継続することが困難になります。
どうしても仕入れ資金を増やせない場合は、無在庫転売をすることも検討してみてください。商品が売れることが確定してから仕入れをするため、低いリスクで輸出ビジネスを行えます。
3.利益計算を正確に出してから仕入れる
輸出ビジネスは国内せどりと比較して利益の計算が複雑です。そのため、仕入れる前にかかる手数料はすべて考慮し、あらかじめ利益を算出しておきましょう。
取引の過程で発生する手数料は、利用するプラットフォームによって異なります。
eBay | ・落札手数料 ・海外決済手数料 ・為替手数料 など |
海外版Amazon | ・販売手数料 ・成約手数料 ・FBA手数料 など |
利益計算の抜け漏れや間違いは、赤字販売へとつながりかねません。計算方法は国内せどりよりも複雑なので、料金シュミレーターツールなどを利用するといいでしょう。
4.稼げるようになるまで継続する
輸出ビジネスで成果が出るまでには時間がかかるため、最低でも数ヶ月は継続しましょう。販売サイトによっては、最初から多くの商品を出品できないルールが設けられています。
たとえば、世界最大級のオークションサイトである「eBay」は、アカウントを登録したばかりだと以下のような出品制限が適用されます。
【eBayの出品制限】
月間の出品数は3商品、200ドルまで
取引実績を積み上げていけば、出品制限は緩和されます。
eBay側が毎月アカウント状況を確認し、出品可能枠を設定しています。稼げるようになるまでに多少の時間は必要ですが、継続していけば利益を出せるようになります。
5.日本文化と外国文化の違いを理解する
輸出ビジネスを始めると、文化の違いに戸惑うことがあるでしょう。文化の違いには、次のようなものがあります。
- 返品文化
- 発送、返信の遅さ
- 商品の取り扱いの雑さ
- タイムゾーンの違い
たとえば、アメリカは「どんな理由や商品でも返品できるもの」という認識が消費者に浸透しています。そのため、アメリカ向けに販売した商品は返品されやすいので、従来よりも利益を低めに見積もっておかなければなりません。
また、配送時の荷物の取り扱いが雑なことも、輸出ビジネスに取り組むうえで押さえておくべきです。タイムゾーンの違いのせいで発送や返信が遅いことも、最初は把握しきれず戸惑うことがあるでしょう。
顧客の文化を理解したうえで、関係構築や取引の進行をしていくスキルが必要になってきます。
海外輸出で取り扱うおすすめ商品の例3選
輸出ビジネスに取り組むにあたり、どのような商品が需要が高いのか気になる人は多いでしょう。日本ブランドは海外で人気がありますが、具体的に需要が高い物を3つ紹介します。
- 漫画やアニメ
- 自動車部品
- ゲーム関連機器
ひとつずつ見ていきましょう。
1.漫画やアニメ
日本の漫画やアニメ、アニメ関連のグッズは品質が高く、海外で非常に人気があります。
とくに、高値がつきやすいグッズは「フィギュア」「ぬいぐるみ」などで、日本限定商品や過去のアイテムはプレミア価格がつきやすいのが特徴です。
アニメグッズには多数のアイテムがあるので、売上を伸ばすのであれば扱う商品のジャンルは統一するとよいでしょう。ただし、偽物や海賊版が多く出回っているジャンルであるため、真贋調査はしっかり行ってください。誤って偽物や海賊版を取り扱ってしまうと「著作権侵害」で刑罰の対象になってしまう可能性があります。
2.自動車部品
日本の自動車部品は海外で非常に人気があります。国によっては壊れにくい日本車を修理して乗りつづけるのが主流であり、純正品の部品は需要があるためです。
ただし、車1台には2〜3万個のパーツが使用されており、ルールも定められています。専門知識がないと扱いにくいことから、参入障壁が高い分野と言えます。
一方で、このようなニッチな商品を扱えばライバルとの差別化を図れるので、利益を生み出せるでしょう。ブランディングもしやすくなり、ショップの知名度を高めやすくなるので、ぜひ取り組んでみてください。
3.ゲーム関連機器
日本のゲーム関連機器は、海外で非常に需要があります。
- ファミコン
- スーパーファミコン
- ゲームボーイ
- ネオジオ など
中には、日本の販売価格とは比べものにならないくらい高価な値段が付くものもあるほど人気が高いです。ただし、アニメ関連グッズと同様に偽物も多く出回っているので、出品の際は念入りに確認しましょう。
輸出ビジネスのおすすめ販路3選
輸出ビジネスで利用するおすすめ販路を3つ紹介します。
- eBay
- 海外版Amazon
- 天猫国際
それぞれ特徴があるので、理解したうえで利用しましょう。
1.eBay
eBayは世界190カ国にマーケットがある、世界最大級のオークションサイトです。世界中からあらゆる物出品されており、日本製品はとくに人気があります。
eBayの主な特徴は、以下のとおりです。
- 保護プログラムが充実
- オークションサイトだが、固定価格での出品も可能
- 初期費用が無料
- 無在庫販売ができる
セラーを守るための保護プログラムが充実していることは、初心者におすすめできる理由のひとつです。
バイヤーからのクレームや支払い拒否などのトラブルは、eBayが間に入ってセラーを守ってくれるので、初心者でも安心して取引を行えるでしょう。
eBayせどりについて詳しくは「eBayの輸出が儲からないと言われる理由6選!売れないときの対処法と他の販売方法を紹介」の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
eBayの輸出が儲からないと言われる理由6選!売れないときの対処法と他の販売方法を紹介2.海外版Amazon
海外版のAmazonは日本版と基本的な機能やサービス、サイトのデザインなどが非常に似ているため、操作方法に馴染みがあり活用しやすいでしょう。海外版Amazonの特徴は、以下のとおりです。
- 使い方が日本版Amazonと似ている
- 21ヶ国でサービスを展開している
- FBA倉庫も海外なので、FBA倉庫に海外発送する必要がある
- 海外版Amazonでは、その国の言語でのサポートが基本
商品をまとめて海外Amazonの倉庫に送れば、あとはAmazonが受注から発送、代金回収まで対応してくれます。
3.天猫国際
天猫国際は、中国でトップシェアを占めるアリババグループが運営する越境 ECプラットフォームです。天猫国際の特徴は、以下のとおりです。
- 日本の商品がよく売れる
- 日本の大手企業も出品しているので信頼が高い
- 市場規模が大きく、90以上の国・地域が参加している
日本の日用品や化粧品、サプリメントなどは人気があり、信頼性や品質、安全性を重視する中国の消費者にとくに支持されています。
輸出ビジネスはやり方とコツを押さえれば利益が出せる
輸出ビジネスは販売先が海外であるため心理的なハードルが高いこともあり、儲からないと言われます。
しかし、実際には稼げるようになる前に辞めていった人たちが「輸出ビジネスは儲からない」と言っているだけなので、真に受ける必要はありません。コツを押さえて取り組めば、利益を出せるようになるでしょう。
輸出ビジネスは為替によって利益が左右されるものの、2024年は円安傾向にあるので追い風環境と言えます。ぜひこの機会に、輸出ビジネスに取り組んでみてください!
物販ONEⓇ代表のかずは、せどりに取り組んでいる人に向けてお役立ち情報をまとめたPDFをプレゼントしています。利益を上げたい人はぜひライン登録をしてください!